ジュレー!(こんにちは)しろです。
パンゴンツォからレーの街にローカルバスで戻ります。
戻りは標高が高い場所から低い場所に戻るので、高山病の症状は出ずに車窓からの景色を楽しむ余裕がありました。

外の景色を眺めていると、湿地帯で野生のマーモットを発見!
初めて目にしましたが、犬くらいのサイズで想像していたよりも大きかったです。
無事にレーの街に到着し、バススタンドで翌日のディスキット(Diskit)行きのバスチケットを購入しておきました。

翌朝、バスは予定通りの朝8時に出発。
バスは満席だったので前日にチケットを購入しておいて良かったです。
これから向かうディスキットは、ラダック北部の広大な高地渓谷のヌブラ渓谷の中にある中心集落です。

このあたりの地域の人は、車酔いをして吐く時にエチケット袋を使わずに窓から顔を出して外に直接吐きます。ワイルドですね。
車内で吐いて臭いがこもるよりは有難いです。
ヌブラ渓谷に向かうにつれて、ぐんぐん標高が上がります。
バスが出発してから2時間程でカルドゥン・ラという5,359mの峠を越えます。
今回の峠越えは、頭痛や吐き気の高山病の症状は出ておらず体調は悪くない。
だけど、5,000mを超えるとやはり空気が薄くて息苦しい。
体育の授業で持久走をした後くらいの苦しさです。(結構つらい)
そんな中、
車酔い防止のためか、周りの乗客たちはバスの窓を全開。
道は舗装されておらず土の道。
ラダックは空気が乾燥しており、砂塵が舞う。
峠は風をさえぎるものが無いので風が非常に強い。
突風と共に、大量の砂塵がバスの車内に入り込んできた!!!
視界が茶色。
砂が目に入って痛い!鼻と口の中に入る!
乗客たちは「ううぅぅぅ」とうめきながら服で顔を覆う。
だけど、みんな苦しそうにしているのに一向に窓を閉めようとしない!!
なにゆえ?!
ただでさえ平地でも砂塵を吸い込んだら苦しいのに、ここは5,300mの世界。
目も開けられないし、空気が薄くて酸素を取り入れるために深く息を吸いたいところだけれども、息をすると砂が入ってくる。肺が破裂しそう。
苦しすぎて、モチと話すことすらできない。
世界一周の旅を通して「死ぬかもしれない」と感じたのは、この出来事が最初で最後でした。
峠を越えると風も弱くなり、砂は入らなくなりました。
あの一瞬で髪の毛がガッシガシに。
何故みんな頑なに窓を閉めなかったのか謎。一体何だったんだ。
しばらく走り、お昼休憩。

出発から約6時間ほどでディスキットの街に到着。(ディスキットは終点ではないので、途中下車)
ヌブラ渓谷の中心集落ということで栄えているのかと思いきや、想像以上にのどかな街だ!





ディスキットの女の人の服装は、レーの街にいる女性の服装と少々異なり、茶色い長いワンピースをまとっている人が多いです。
ディスキットゴンパとマイトレーヤ像に向かいます。


マイトレーヤ像は高さ約32メートルで、ヌブラ渓谷と周辺地域の安寧、国境地帯における融和を祈る象徴として2010年に建てられました。
像はパキスタン(バルティスタン)方面を向いていて、ヌブラ渓谷全体を見守る存在のように感じられます。



ディスキットゴンパはヌブラ渓谷で最も古く最大規模の僧院で、現在も多くの僧侶が修行と生活を続けています。

ゴンパ内は写真撮影禁止なので内部の写真はありませんが、
長い歴史が刻まれ、落ち着いた厳かな空気が静かに満ちていました。
ラダックのゴンパの壁画や仏像は、風土に削られた渋い色合いが特徴です。
一方、ブータンのゴンパは鮮やかで華やかな色合いが印象的でした。
その違いの理由を調べてみると、ブータンは湿気や雨が多く、保護のために壁画や仏像を定期的に塗り直しており、国家予算で修復されることも多いため、色彩がより鮮やかに保たれているそうです。
ラダックでは長い年月が刻まれた趣があり、ブータンには今も息づく新しさがあり、同じチベット仏教でもそれぞれに異なる魅力があります。


