ナマステ!(こんにちは)しろです。
ブッダガヤから、有名なタージマハルがある街アグラに移動します。
過去にアグラに行ったことがあるのですが、その時はあまり良い経験をせず...
他の都市と比べてお金関係で騙す人が多く、客引き、セクハラがしつこく、アグラは魔境 というイメージになってしまいました。
今回の滞在でどうかその印象を払拭できますように!
まずはブッダガヤからガヤ駅へトゥクトゥクで移動。(310ルピー)
ガヤからアグラ行きの電車に乗ります。
13時間の乗車時間を経て、無事にアグラに到着!
アグラといえば、タージマハル。
タージマハルはムガル帝国の皇帝シャー・ジャハーンが愛妻ムムターズ・マハルのために立てたお墓です。
2024年の外国人基本入場料は1,100ルピー(約2,000円)。
現地人料金の22倍(!)の料金です。
ゲートから見えるタージマハルの姿が荘厳で、この景色を見ることができただけで振り切った外国人料金も許せてしまいます。(チョロい)
アグラの宿。
なんと、ベッドのシーツがインド鉄道の寝台列車から盗まれた物でした。
そしてこのベッドで50ヶ所ほどダニに噛まれました。
普通のベッドでの被害ならまだしも、この盗品シーツで噛まれたとなると憎さマシマシです。
プラネタリウムの星空のような大量の刺され跡が足に残り、アグラの印象がもうすでに陰りはじめてきました。
~イティマド・ウッダウラ廟(ベイビータージ)~
~ファテープルシークリーにて~
「ガイド付けない?」
「いらないです、大丈夫、ありがとう。」
「ガイド付けない?」
「いらないです、大丈夫。」
「色々説明してあげるよ?」
「いらないです。」
「ガイドがあった方が分かりやすいよ?」
「Googleで調べてあるから大丈夫。」
「ふん!ノーガイドで、説明不足のファテープルシークリーをどうぞ楽しんで!(悪い顔)」
「?!?!」
次はトゥクトゥクでアグラ城に向かいます。
・・・走っていると、冠水している道に直面。
運転手さんはこの大海原を強行突破しようとしているので、
「これ、トゥクトゥクで進んでも問題ない?」
「OK!ノープロブレム!!」
「本当に?!?!」
~数十秒後~
ぷろろろろぉぉぉ・・ぉぉぉ・ぅぅ・・ぅ・・
エンジンに水が入りトゥクトゥクが故障。
びくとも動かないトゥクトゥク。
水の中で孤立するわたしたち。
水の中ではしゃぐ牛。
爆速で走り去るバイクがたまにいて、その勢いでブシャァァァァ!!と、汚い水がわたしたちの顔に降り注ぎます。
水の中にポツンといるわたしたちを見たバイク乗りの青年が、
「押してあげるよー!」
と、バイクの力でトゥクトゥクを押して水位の低い場所まで動かしてくれました。
水位が低い場所に移動できたといっても、こんな水位だけれども。
この水面におしっこをしている男性もいて、世も末。
豪雨のたびに、住民の人たちはこのような足止めを受けているのでしょう。
タージマハルで高い入場料を徴収するのならば、排水機能の改善にお金をまわしてあげて欲しいものです。
「動けなくてお腹空いたでしょ?ちょっと待っててね」
と言って、目の前の商店でチョコレートを買ってわたしたちにプレゼントしてくれた少年。
アグラの地元の(観光業に携わっていない)人々は、純粋で親切な人が多いと感じました。
インドでイラっとする出来事があっても、
こうした優しい地元の人たちとのふれあいがあるおかげで、なんだかんだ結局インドを嫌いになれません。
一時間半、足止めをくらっていたら、エンジンが乾いてトゥクトゥクが動き出しました。
結局、目的地のアグラ城には時間が足りずに行けず!
「アグラ城には行けなかったけど、料金は全額払ってね?」
「行ってないんだから全額は払わないよ」
「だったらアンダーウェア(下着)を選びに、下着屋さんに一緒に行こうか?」
「なんで!?!?」
突然の下着登場で混乱。
何故そうなるのか、セクハラ目当てなのか何なのか、もう意味がわかりません。
「明日、アグラ城に連れていってあげるよ」
「誰が一緒に行くかーー!!!」
~翌日~
インドでは、Uberでタクシーだけでなくトゥクトゥクも呼べることを知りました。
アグラに着いてからトゥクトゥクで値段をボラれたり、行先への道を知らないのに「知ってる!」と言い目的地から数キロ先の何も無い場所で置き去りにされたり、おつりを誤魔化そうとしてきたりしてきて、その都度に運転手とバトルを繰り広げなければなりませんでした。
普段温厚で怒りとは程遠いモチも、運転手にブチ切れ。
Uberは料金が明確で、ドライバーの評価制度もあるので、変な人に当たることが少ないです。
最初からアグラでUberを使っていればよかった…と思うこともたくさんありますが、滞在中にこのサービスを知ることができただけでも、十分に意味があったと感じています。
Uberでトゥクトゥクを配車して、前日に行くことができなかった念願のアグラ城に到着。
入場料を支払って敷地内に入りましたが改装中だったため、メインの宮殿、寝殿、ムサンマン・ブルジュは見学できませんでした。
それでも料金は通常通り。
入場ゲートに工事中の旨をどうか記載しておいてくれないかー!!
そして帰りに、出入口付近のコインロッカー(無料)から荷物を取り出そうとしたら、職員にチップを請求されました。
「Would you like some チップ??」
(チップはいかがですか?)
コーヒーはいかがですか?的なノリで請求してくるんじゃないよ!
アグラでは、街中で声を張って喧嘩しているインド人たちと同じように、気づいたら自分たちも感情が剥き出しになりつつある。引きずり込まれているような、不思議な街。
残念ながら今回の滞在でも、アグラの魔境認定は解消できず!!
(だけどタージマハルとベイビータージは結構好き)